こんな症状があったら

こんな症状があったら

泌尿器科の症状と疾患


尿の異常

尿が出ない

尿がまったく出ないという場合は、(1)膀胱にたまった尿を排尿しようと思っても出ない場合と、(2)腎臓の機能低下のために尿が造られなくなった場合、(3)腎臓に流れ込む血液が低下した場合が考えられます。

(1)前立腺肥大症や神経因性膀胱などの疾患が考えられます。特に長時間の座位や飲酒、市販のかぜ薬、アレルギー薬の服用、気管支の吸入薬などが誘因になることがあります。
(2)腎不全と呼ばれる状態です。慢性腎炎による腎臓の機能低下や糖尿病などの他の病気が原因で起こってくる腎臓の機能低下では徐々に尿の量が減ってくる場合がほとんどです(慢性腎不全)。腎臓そのものに急激な障害が起こった場合(急性尿細管壊死など)も急激に尿の量が減ります(急性腎性腎不全)。また、何らかの原因により両側の腎盂や尿管が詰まってしまった場合にも急激に尿の量が減ります(急性腎後性腎不全)。
(3)脱水(熱中症や極度の下痢で起こってくる場合があります)やショックなどにより腎臓に流れ込む血液が低下した場合には急激に尿の量が減ります(急性腎前性腎不全)。
 
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