こんな症状があったら

こんな症状があったら

泌尿器科の症状と疾患


尿路結石
腎臓から尿道に至る尿の通り路に結石ができる病気を尿路結石症といいます。尿路結石の成因については80~90%が不明とされていますが,尿路疾患(尿路通過障害)が潜んでいたり,代謝性疾患(カルシウム,尿酸,アミノ酸代謝異常)が発見されることも稀ではありません 。
尿路結石は、男性は7人に1人、女性は15人に1人が一生に一度はなるといわれています。また、食生活の欧米化や温暖化による脱水傾向などの原因で年々尿路結石にかかる人の数は増加傾向です。

症状

尿管につまった尿管結石は、突然の脇腹や背中の激痛を引き起こします。
「夜中に激痛で救急車で運ばれた」「今までに感じたことがない痛みで動くことができなくかった」
など、初めて尿路結石による痛みを経験すると、なにか大変なことが身体に起こったと感じ、痛みとともに不安に襲われます。尿路結石による痛みは、人間が感じる最も強い痛みの一つとされています。
また症状が無くても尿路結石は尿路感染症の原因となり、長い間放置すると腎臓の機能が著しく低下することもあります。

治療

尿路結石の患者さんに、「結石を溶かすような薬はないのか」とよく聞かれます。残念ながら現在はそのような薬は存在しません。ですから、尿路結石の治療は結石を破砕する手術が必要になります。体外で発生させた衝撃波により、細かく砂状に結石を破砕し、尿とともに自然に体外に排出させる体外衝撃波結石破砕術(ESWL)やESWLでは治療困難な症例に対しては、軟性尿管鏡を用いたレーザー砕石術(fTUL)・細径腎盂鏡による経皮的腎尿管結石砕石術(miniPNL)およびf TUL併用PNL(TAP)などの最新治療も行っています。
 
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